2015年02月08日

胃酸と反応して推進するマイクロモーター

胃酸と亜鉛が反応して発生する水素の気泡を推進力とするマイクロモーターです。
ドラッグデリバリーなどへの応用が考えられています。

micromotor.png


開発したのは、カリフォルニア大学サンディエゴ校の、Wei Gaoらです。
PEDOTの筒の中に、亜鉛を詰めて作ります。ちくわのようなイメージでしょうか。
大きさは、直径5ミクロン、長さ20ミクロン程です。

飲み込むと、胃酸(塩酸)と反応して、亜鉛がイオン化し、同時に水素ガスが発生します。
この水素ガスが気泡となり、エンジンを押します。

まっすぐ進むとは限りませんが、運が良ければ、胃の内壁に到達する、というわけです。
論文には、魚雷のように?進んでいる写真が出ています。
非対称性があれば、同じところをぐるぐる回ってしまいそうですが、そのうち、方向を制御できるようにもなるでしょう。

電気エネルギーにならない場合は、エネルギーハーベスティングとは言いませんが、
Proteus Digital Healthの胃酸電池のように、胃酸を活用し、エネルギー変換をして利用する技術のひとつです。

参考情報:
Artificial Micromotors in the Mouse’s Stomach: A Step toward in Vivo Use of Synthetic Motors
Wei Gao et.al.
ACS Nano, 2015, 9 (1), pp 117–123
DOI: 10.1021/nn507097k
Publication Date (Web): December 30, 2014

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posted by 竹内敬治 at 22:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | エネルギー・ハーベスティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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