2015年01月18日

靴発電は実用化するか

また新しい靴発電の研究です。

これは、ドイツの研究機関、HSG-IMITとIMTEKの発表です。


shoe.jpg
靴発電には、大きく分けて、体重をかけて変形させるタイプと、加速度を入力するタイプとがあります。

加速度入力の場合には、発電デバイスの中の錘がいったんエネルギーを受けますので、錘の重さと可動範囲で発電量の上限が決まります。発電デバイスを軽くすると、発電量は下がります。
一般論としては、体重をかけて変形させることによるエネルギー入力(体重×重力加速度×変位)の方が大きくとれるので、発電量も大きくなります。変形の場合は、発電デバイスの重さは直接は関係ありません。

もうひとつ、どの程度の発電量を目指すかで、2つのタイプに分類できます。
ひとつのタイプは、センサなどの電源にすることを想定して、mW程度の発電量をねらうもの。
もうひとつのタイプは、携帯電話に充電することを狙って、数Wの発電量をねらうもの。
エネルギー源は、靴を履いているひとなので、後者の場合は、歩くと疲れることになります。

上の写真で紹介した靴発電デバイスは、加速度を入力して、mW程度の発電量を狙うタイプのものです。
人間が歩くときに、靴は、動いたり止まったりします。この、前後方向の加速度を入力として発電します。
デバイスサイズは、70mm×19.5mm×15mmで、重さは25gです。
6km/時のペースで歩いた時の発電量は、0.84mwです。

もし、この発電量で足りる、靴向けの高付加価値のアプリケーションがあれば、成立はしそうです。
(デザイン的には、デバイスをもっと薄くしてかかとの中に入れてしまう必要はあるでしょう)



さて、もうひとつのタイプ、携帯電話で充電することを狙うタイプのものも、どんどんでてきます。
Kickstarterでは、Solepower(変形タイプ)もAMPY(加速度入力タイプ)も、資金調達に成功しました。
Solepowerは6万ドル、AMPYは30万ドルです。わかりやすいのではお金は集めやすいですね。

これらは本当に開発に成功するのか?性能はふれこみどおりなのか?売れるのか?
両社ともデリバリーの予定は、今月(2015年1月)です。
もう少し待ってみましょう。
(ちなみに、3年半前に紹介した逆エレクトロウェッティングによる靴発電の
Instep Nanopowerは、まだ何の音沙汰もありません)


参考情報:
'Smart Shoe' Devices Could Charge Up as You Walk
(2015年1月14日、Livescience.com)


Smart Mater. Struct. 24 (2015) 025029 (12pp)
doi:10.1088/0964-1726/24/2/025029




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posted by 竹内敬治 at 22:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | エネルギー・ハーベスティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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