2012年07月08日

バイオ発電無線タグによる投薬管理システムを開発したProteus Digital Healthが大塚製薬と提携

2012年7月6日、Proteus Digital Health (旧社名:Proteus Biomedical)と大塚製薬は、提携を発表しました。
 
大塚製薬は、プロテウス社の技術を用いた医薬品の商業化に関し、独占的なライセンス権を取得します。
 
Proteus Biomedical's Raisin system
 
 
プロテウス社の技術は、投薬管理システムです。錠剤に小さな無線チップをつけておくと、薬を飲んだときに胃酸と反応して発電し、IDを送信します。チップは消化されます。患者がいつどんな薬を飲んだか、自動的に記録できるシステムです。
 
胃酸を電解質として利用する発電方式で、原理としては、立命館大学の道関先生が開発した「尿発電」と似ています。
 
 
大塚製薬が商業化に乗り出せば、案外早く日本に入ってくるかもしれません。

ところで、プロテウス社は、英国のLloydspharmacy社と組んで、2012年に英国でシステムを発売する予定と発表していました。
そちらの契約がどうなったのかは不明です。
 
***

プロテウス社の投薬管理システムの競合技術もひとつ紹介しておきます。
 
オランダのHolst Centreが開発したintelligente Tablettenschachtel (インテリジェントピルボックス)は、錠剤を指で押し出す時に無線を送信します。
 
RFID Smart Bilster
 
こちらは、押したときに発電しているのか(原理的には可能です)、それとも一次電池が入っているかは不明です。


参考情報:
大塚製薬とプロテウス・デジタル・ヘルス社
デジタルヘルス技術を用いた新しい医薬品の開発提携に合意
(2012年7月6日、大塚製薬プレスリリース)
Lloydspharmacy partners with Proteus Biomedical to launch innovative digital health product
(2012年1月13日、Proteus Biomedical プレスリリース)
Hightech-Pflaster misst Temperatur und Puls
(2012年7月4日、futurezone.at)

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posted by 竹内敬治 at 20:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | エネルギー・ハーベスティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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