2012年03月18日

実環境の振動データをEnergy Harvesting Networkが収集

振動発電の難しさは、現実的な環境では振動が必ずしも一定していない点にあります。
実験室で、一定振幅・周波数の正弦波振動を発生させたときには、よく発電しても、現実の環境に設置したときに、同じように発電するとは限りません。

英国のEnergy Harvesting Networkが、実環境振動のデータをアップして共有する仕組みを作りましたので、紹介します。
 
Peak Acceleration Frequency and Amplitude
 

Energy Harvesting Networkは、2年前の2010年3月1日に、英国工学物理科学研究会議(EPSRC)が資金を出して設立した活動です。参加団体(大学や民間企業)は、設立以来、増え続けています。
 
2012年1月30日、Energy Harvesting Networkは、実環境振動のデータを収集・共有するEH-Network Data Repositoryを公開しました。現在は、自動車や家電、ポンプの振動データが公開されていますが、風や人間の振動のデータなども共有しようとしています。また、振動以外に、光量なども対象にするとのこと。Energy Harvesting Networkの参加者が、データをアップして、誰でもダウンロードできるという仕組みです。
 
振動発電が広く普及するためには、現実の振動環境下で、どの程度発電できるかの見通しが立たなくてはなりません。
このようなデータの共有は、エネルギー・ハーベスティングの実用化を加速する活動と思います。
 
 
 
Energy Harvesting Networkは、政府の資金により、大学中心で運営されており、参加団体が世界各国にあるという、学会のような活動をしています。
エネルギーハーベスティングコンソーシアムとはかなり性格が異なりますが、大変有意義な活動をしていると思います。
 
日本にも、「エネルギーハーベスティング学会」のような、分野横断的な学会ができれば、研究は加速されるでしょう。
 
 
 
参考情報:
EH-Network Data Repository
 
関連記事:
エネルギー・ハーベスティング関連の国際会議 [2012/03/11 21:46]
英国のEnergy Harvesting Networkが普及イベント開催: Energy Harvesting 2011 (2011年2月7日)  [2011/01/16 20:22]
英国中心に拡大するエネルギー・ハーベスティング・ネットワーク [2010/05/23 20:05]
 

posted by 竹内敬治 at 20:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | エネルギー・ハーベスティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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