2011年11月27日

米ミシガン大学・ユタ大学、サイボーグ化したコガネムシの羽ばたきで発電に成功

 米国ミシガン大学とユタ大学の研究グループは、Green June Beetle(米国南部に生息するコガネムシの一種)の体に圧電素子をつけ、飛行による発電実験に成功しました。
 
2つのプロトタイプ振動発電機による発電量は、11.5マイクロワットおよび7.5マイクロワットでした。
  
Frankenstein Cyborg Insects from University of Michigan College of Engineering and DARPA.
 
上の写真は、将来的な構想です。圧電素子だけでなく、太陽電池や熱電素子も、虫の体につけて、センサーやマイコンに給電します。
虫の神経に電極を差し込み、飛行の向きなど行動を制御します。
 
人間が入れない危険な場所などに飛ばして、偵察しようという構想で、スポンサーはDARPA(米国国防高等研究計画局)です。
つまり軍事研究です。 
 
今回、実際にサイボーグ化され、実験に使われた虫の写真を、下に載せます。

Frankenstein Cyborg Insects from University of Michigan College of Engineering and DARPA.

左右にまっすぐ伸びているのが、バルクの圧電材料です。虫の羽ばたきによる振動で発電します。

実験は、ひもをつけたこの虫を飛ばせて行われました。

発電機を最適化すれば、100マイクロワットぐらい発電できるそうです。

 
虫の行動を制御する技術も開発が進んでおり、遠くない未来に、こんな虫が飛ぶようになるかもしれません。

ただ、この研究の紹介記事に、「フランケンシュタイン」と書かれているように、どんな結果が待ち受けているか、空恐ろしくもあります。
 

参考情報:
Frankenstein Cyborg Insects
(2011年11月25日、GreenMuze)
Harvesting energy from insects in quest to create tiny cyborg first responders
(2011年11月23日、Gizmag)
Energy scavenging from insect flight
Ethem Erkan Aktakka et al 2011 J. Micromech. Microeng. 21 095016
doi:10.1088/0960-1317/21/9/095016

関連記事:
ミシガン大学がmmスケールのMEMS振動発電デバイスを開発 [2011/05/01 21:33]
シンガポールの産学官連携IC設計センターVIRTUSはエネルギー・ハーベスティングにフォーカス [2010/10/31 20:40]
ミシガン大学が開発したミニ振動発電機はランダムな低周波振動でも発電できるが。。。 [2010/03/28 19:40]
 



posted by 竹内敬治 at 20:57 | Comment(1) | TrackBack(0) | エネルギー・ハーベスティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
μWって…
サイボーグ化する意味じゃないのか?
何よりも素が取れないと思うのだが…
つか、これでは
フランケンシュタインとは少々意味が異なる。

ま、さすがアメリカだよな。
後先考えず「やってみた」なことばかり…
いい意味でも、悪い意味でも。

Posted by at 2013年07月10日 17:02
コメントを書く
ニックネーム(個人が特定できる情報は書き込まないでください):

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。 

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。