2010年07月21日

ブラザー工業の「振動発電池」は半永久的に使えるか?

テクノフロンティア2010環境発電開発者会議&集中展示エネルギーハーベスティングゾーンの初日(2010年7月21日)は、大盛況でした。
エネルギー・ハーベスティングへの関心が高まってきているようです。

さて、先日の記事(ブラザー工業の乾電池型振動発電機が海外でも話題に)に対して、下記のようなご質問をいただきましたので、ここで回答いたします。


はじめまして。
記事で紹介されている、「振動発電地」 についてなのですが、ブラザー工業によると、「半永久的に電池交換が不要になり、廃棄物の削減にも貢献できる。」 とされているのですが、これは本当のことなのでしょうか?

この製品に組み込まれている 「電気二重層キャパシタ」 について、少し調べてみたところ、サイクル寿命は数十万回以上で、期待経年寿命は10〜15年、とありました。
http://meicap.meidensha.co.jp/capacitor/index.html

それで、素朴に、疑問に思ったのです。
本当に、「半久的」 に、使えるのでしょうか?
電気製品や部品のことは全くの素人なので、ぜひぜひ、教えてください。
「電気二重層キャパシタ」の寿命については、使用環境(温度など)によってもかなり変わってきますし、
ある程度へたってきても、すぐ使えなくなるわけではないので、なんとも言えません。
(結局、答えになっておりませんで、すみません)


さて、一体、どの程度の期間使えたら、「半永久的」といえるのでしょうか。

わりと、半永久的のイメージに近いものとしては、例えば、Perpetuum社の振動発電機があります。
PMG17の平均故障時間(MTTF)は、440年です。

440年も使えれば、半永久的といっても文句は出ないでしょう。


EnOcean社のワイヤレススイッチは、30年使えるとのこと。

30年は、半永久的と言えるか? ちょっと微妙な感じです。



エネルギー・ハーベスティング機器では、耐用年数は非常に重要です。
1年で壊れてしまったら、電池を交換した方がまし、となってしまいます。

別の方向から言うと、日本企業が信頼性の高いデバイスを開発できれば、
先行している欧米のベンチャーにたいして、優位に立つこともできます。

しかし、実環境でどの程度の耐用年数になるか、客観的に評価するような
第三者機関はありません。

以前の記事(エネルギーハーベスティングコンソーシアムについて(4))
にも書きましたが、日本に、このような役割を持つ評価ラボを作れば、
日本企業の国際競争力強化につながるのではないでしょうか。


参考情報:
PMG17 Vibration Energy Harvester

関連記事:
エネルギーハーベスティングコンソーシアムについて(4) [2010/04/18 20:59]
ブラザー工業の乾電池型振動発電機が海外でも話題に [2010/07/19 20:57]
テクノフロンティア2010 環境発電開発者会議&集中展示エネルギー・ハーベスティングゾーン [2010/06/27 22:06]



posted by 竹内敬治 at 23:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | エネルギー・ハーベスティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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