2010年03月07日

九州大学とPicoCELA、世界最大級の屋内無線中継網を構築

九州大学とPicoCELA株式会社は、世界最大級の屋内メッシュ型無線LANネットワークを、福岡市博多区にある複合施設「キャナルシティ博多」(延べ床面積約23万4,500平米)内に構築しました。

下の写真は、PicoCELA社が開発したメッシュ型無線LANのアクセスポイントPCWL-0100です。

PicoCELAの無線アクセスポイント「PCWL-0100」
ノード数は、数百台規模とのことです。

屋内の大規模なメッシュ型無線LANネットワークとしては、横浜のランドマークタワー(延べ床面積約40万平米)がStrix Systemの製品を使って構築した事例がありますが、これは各階毎に別のネットワークですので、今回のキャナルシティのような大規模なネットワークではありません。

横に広がっている屋内施設におけるメッシュ型無線LANネットワークの構築事例としては、米国ドルフィンスタジアムのネットワーク(BelAir Networks社の製品を使用)が有名ですが、ここの面積は3万平米弱ですので、1フロアあたりの面積でも、キャナルシティ博多のネットワークの方が大規模です。

面積で比較して大きいだけではなく、今回のネットワークの特徴は、マルチホップ数の多さにもあります。最大11ホップでネットワークを構築してサービスを提供するという事例はおそらく世界でも初めてではないかと思います。

同時アクセスユーザ数が増えた時に実用に耐えるかどうかは、今回の試験サービスでも検証されるものと思いますが、ぜひとも本サービスが実現してほしいものです。



高帯域化が進む中で、モバイル通信に必要な帯域を確保するためには、アクセスポイントの密な配置が必要となります。アクセスポイント間の通信を無線化するメッシュネットワークは、敷設コストの削減、運用コストの削減、ネットワーク展開の迅速化が可能な、有力なソリューションです。

アクセス回線の配線が不要になるメッシュ型無線LANで、最後に残る制約は、電源です。
電源の配線が必要な限りは、アクセスポイントを自由に配置することもできないし、敷設のための工事も必要になってきます。

メッシュ型無線LANのアクセスポイントに必要な電力は、数ワットです。
エネルギーハーベスティング(環境発電)技術で、この消費電力を賄うことができるでしょうか。

屋外であれば、太陽電池や風力発電、場所によっては地熱なども使えるかもしれません。
屋内の場合は、場所によって、振動や、発電床/床発電系の人力利用、その他いろいろな方法が考えられるかも知れません。

参考情報:
九州大学とPicoCELA、世界最大級の屋内無線中継網で広範囲な無線LAN空間を実現
(2010年02月16日、国立大学法人九州大学 PicoCELA株式会社)
九州大学とPicoCELA、世界最大級の屋内無線中継網
2010年2月17日、RBB Today)

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posted by 竹内敬治 at 18:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | メッシュ型無線LAN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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