2009年12月19日

逆磁歪式の振動発電機:国内外の研究事例

磁歪というのは、磁場をかけると歪みが生じる現象です。

この逆の現象、つまり歪ませることによって磁場が発生する逆磁歪現象を利用して、振動発電機を作ることができます。













振動発電の原理としては、電磁誘導、圧電効果(電歪効果の逆)、静電誘導が知られています。
この逆磁歪効果は、Villari効果や、圧磁効果とも言います。この効果を利用した発電方式は、圧磁発電と呼んでもいいかも知れません。


さて、逆磁歪式の発電は、いろいろなところで研究されています。

まず、日本では、昔、茨城大学の江田教授が研究されていましたが、今は退官され、当時同じ研究室にいらっしゃった東海大学工学部精密工学科の山本佳男教授が研究を続けておられます。

また、湘南メタルテック株式会社が逆磁歪式の振動(衝撃)発電機を販売していますが、まだ単体で実用的なデバイスにはなっていません。

英国では、Salford大学のXuegen Zhaoらが逆磁歪式発電の研究をしています。

米国では、磁歪材料を販売しているExtrema Products, Inc.社が、2010年にDoDから280万ドルの資金を得て、鉄ガリウム系磁歪材料(Galfenol)を利用したエネルギーハーベスト技術を開発します。

実用化に成功するのはどこのチームでしょうか。


参考情報:
東海大学工学部 精密工学科山本研究室

湘南メタルテック株式会社

EXTREMA PRODUCTS,INC.

Application of the Villari effect to electric power harvesting
(X. Zhao and D. G. Lord、 J. Appl. Phys. 99, 08M703 (2006))

U.S. Sen. Harkin: Announces more than $77.2 Million for defense projects across Iowa
(2009年12月16日、Iowa Politics)
 

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posted by 竹内敬治 at 18:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | エネルギー・ハーベスティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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