2009年12月13日

エネルギーハーベスティングコンソーシアムについて(2)

コンソーシアムは何を目指しているのでしょうか。

ひとことでいうと、ビジネスインキュベーションです。
日本企業にとっては厳しい状況ですが、環境発電製品を開発・販売・利用したい企業が増えていますので、それらの企業のビジネスを立ち上げる支援をしたいと考えています。
(それが簡単ではないことは認識しています)

環境発電デバイスを開発しようとする企業同士は、いわばライバルですので、一緒にできることは限られます。

基本的には、以下の2点といえます。

1.一緒にやるメリットのあることをやる。

2.それぞれの企業の事業化を支援する。

具体的には、以下のとおりです。
 

@関連最新情報(技術情報、特許情報、ビジネスモデル情報など)の収集

 エネルギー・ハーベスティングに関して、日本語で得られる情報は、非常に限られています。
 このブログでエネルギー・ハーベスティングの記事を書き始めたきっかけも、日本ではほとんど知られていないということがありました。
 最近は、日経エレクトロニクスやEETimesなどで、ときどき断片的な記事を見かけますが、海外の状況は分かりにくいです。

 あとは、日本語で読める情報源としては、このブログもありますが、個人のボランティアということもあり、あまり時間をかけていませんので、英語で目にする情報の1%ぐらいしか記事になっていません。
 ブログに書いている以外にも、日本では報道されないいろいろな動きがあります。

 また、たとえば、EnOceanがどんな特許をおさえているかをご存じない企業も多いです。

 このような、海外の最新情報をご提供することが、役に立つ企業もいらっしゃるかと思います。

A海外技術の我が国への展開の支援


 かなり日本が遅れている現状では、純国産技術で全ての技術を賄うことが得策とも限りません。コンソーシアムでは、優れた海外技術と、国産技術を組みあわせて、国内外市場に展開していくことを支援したいと考えています。
 極端な話、EnOceanのOEMでも、その企業のビジネスとして成功すれば良し、とも言えます。

B会員相互間の連携支援(シーズ・ニーズのマッチング)


 環境発電を実用的な製品とするためには、発電技術だけでなく、昇圧技術、蓄電技術、電源管理技術、低消費電力の無線技術など、周辺技術との組み合わせが不可欠です。それぞれの要素技術を持っている企業間の連携を支援したいと考えています。
 (ぴったりの相手が見つからないというリスクはあります)

 メーカだけで製品開発をしても、自己満足になりがちです。EnOceanがマーケット志向で成功しているように、まだ市場が立ちあがっていない環境発電では、「売れる」アプリケーションを想定した製品開発が不可欠です。商社やユーザ企業の意見に基づいて、ターゲットアプリケーションを選定します。
(メーカだけでなく、商社やユーザ企業へも参加を呼び掛けています)


C国際標準化に関する最新動向の把握、国際標準化に向けた戦略の検討と実施


 欧米では、企業間の連携や標準化の動きが加速しています。まず、国際標準化の動きを把握し、日本企業としてとるべき戦略を検討していきたいと考えています。


Dエネルギーハーベスティング推進に向けた制度面での課題の検討と提言
(必要に応じて)


 環境ビジネスの市場は、制度によって作られる面もあります。国内市場がまだ立ちあがっていない状況で、参加各社のビジネスの成功確率を高めるために、関係省庁等に対して市場創造につながる制度などを提案していきます。
1社で活動するよりも、たくさんの企業が集まった方が声が大きくなります。


E検討テーマを定めた
WGの設置及び運営


 標準化や個別開発テーマなどに対して、希望する会員企業が参加するWGを設立します。(個別開発テーマに参加するには、先に入った企業の同意が必要です)


F中立性を生かした情報発信と市場開拓


 主にDのアウトプットを発信していきます。@で収集した情報や内部の活動は非公開です。


G
SG(スピンオフグループ)− 有志企業によるアプリケーション共同開発等

 EのWGの事業化の方向性が明確になれば、コンソーシアムから「スピンオフ」して、独自に製品化等に取り組みます。



活動期間は2010年4月〜2011年3月の1年間ですが、参加企業の希望により、翌年度以降継続される可能性もあります。

活動費用は、1社あたり50万円です。コンソーシアムでも、年何回か講演会と懇親会をやるぐらいであればもっと安くできますが、このコンソーシアムは、もっと実質的に役に立つ活動を目指しています。

現在のところ、約50社が興味を示していますが、この経済情勢もあり、どれくらいの企業が実際に参加するでしょうか。
(次回に続く)




※:エネルギーハーベスティングコンソーシアムについては、2009年12月14日開催の、
マイクロエネルギー研究会(第4回研究会)でも発表します。



関連記事:

エネルギーハーベスティングコンソーシアムについて(1) [2009/12/05 14:01]
セミナー案内「ユビキタスに向けた環境発電(エネルギー・ハーベスティング)の国内外技術・開発動向と応用例及び今後の展望」(2009年12月10日) [2009/11/29 22:23]



posted by 竹内敬治 at 20:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | エネルギー・ハーベスティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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