2009年12月05日

エネルギーハーベスティングコンソーシアムについて(1)

エネルギーハーベスティングコンソーシアムは、我が国の環境発電製品の事業化を目指す団体です。2010年4月設立の予定です。

事務局は、NTTデータ経営研究所です。


今まで、直接お会いした企業の方にしか声をかけていませんが、関心を持っていただいている企業は約50社になります。(もちろん、実際に参加される企業は、その一部です)


なぜ、今、コンソーシアムの設立を目指すのか。
そして、なぜ、企業からの関心が高いのか。


これから、設立の経緯や、活動内容、将来構想等について、紹介していこうと思います。


環境発電に関しては、我が国での事業化の取り組みは、欧米と比較すると遅れています。


例えば、ドイツのシーメンスは、環境発電に関する最初の特許を1997年にドイツで出願、翌年には国際出願しました。
このシーメンスからスピンアウトしたEnOceanは、ワイヤレススイッチで商業的に成功しつつあり、各国で特許もおさえています。EnOcean Allicanceの加盟企業は、100社を超えました。


また、米国では、1998年からDARPAでEnergy Harvestingに関する大規模な研究プロジェクトが行われました。このプロジェクトや、NASAの研究成果などを基に、沢山のベンチャー企業が環境発電製品を販売しています。環境発電の標準化委員会も活動しています。


そして、EnOceanをはじめとして、Cymbet、Perpetuum、Micropelt、AdaptivEnergy、Jennic等々、完成度の高い海外製品が日本に入ってこようとしています。


それに対して、日本企業は、今のところ、単体の発電デバイスの開発が主で、かなり遅れていると言わざるを得ません。象徴的に「事業化では10年遅れている」と言っているのは、そういうわけです。


 

しかし、本来、環境発電は、日本の製造業が強い分野です。腕時計(振動発電、熱電発電、太陽電池で稼働)は言うまでもなく、太陽電池や二次電池、RFIDの技術など、競争力のある要素技術を持っていますし、小さいものづくりなら、やはり日本は強いです。


そして、最近、環境発電の開発を目指す企業が増えています。CEATECなどでも、デモの発表をよく見かけるようになりました。


今のところ、環境発電の市場はまだ萌芽期にあります。
おそらく、本来の日本の製造業の実力を発揮できれば、海外には2,3年で追いつけるのではと考えています。環境発電の市場拡大期には間に合うかもしれません。


しかしながら、製品の完成度でも知的所有権でも海外に遅れているという状況で、しかも市場が見えないという状況で、事業化には困難が予想されます。


もちろん、「わが社は1社で海外勢と十分戦える」という会社様もいらっしゃいます。
しかし、そう言いきれない会社様もいらっしゃいます。


後者の会社様をなんとか支援できる方法はないかと考え、コンソーシアムを組んで力を集約してはどうかと考えたわけです。


 

では、エネルギーハーベスティングコンソーシアムは、具体的には、何をやろうとしているのでしょうか。
(次回に続く)




※:エネルギーハーベスティングコンソーシアムについては、2009年12月14日開催の、
マイクロエネルギー研究会(第4回研究会)でも発表します。




posted by 竹内敬治 at 14:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | エネルギー・ハーベスティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
ニックネーム(個人が特定できる情報は書き込まないでください):

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。 

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。