2009年10月12日

ソニーと長野日本無線が開発した磁場共鳴方式の無線送電

2009年10月2日、ソニーが磁場共鳴方式のワイヤレス給電技術を開発したと発表しました。
(磁気共鳴、磁界共鳴、無線電力伝送、無線給電、無線送電など、呼び方が定まりません。)

2009年8月17日には、長野日本無線も類似した給電システムを発表しました。

sony.jpg
以前、インテル:磁場共鳴を利用した無線電力伝送という記事で、インテルの研究成果を紹介しました。

いずれも、もとになった技術は、MITが開発したWitricityです。

インテルの発表と、長野日本無線とソニーの発表を比べると、日本の技術開発の方が先を行っていることがわかります。

長野日本無線の技術はインピーダンスマッチングを可能とし、(チューニングに時間がかかっていますが、この時間は将来短縮可能と思われます)、一方、ソニーの技術は直流給電および給電距離伸長を可能としています。

また、昭和飛行機工業は、電磁誘導方式で、60cmの距離で給電できる技術を開発しました。
(原理は、報道を読んでも分かりません)

これらは、日本の製造業の技術開発力の高さを示している事例と言えるでしょう。



利用用途の開発は、別の課題です。1m程度なら、配線すれば済むニーズが多く、この技術が生かせる市場はひとつは「動くもの」が対象になるでしょう。電気自動車への給電はそのひとつですが、有線に比べて若干でも効率が落ちるのはエネルギーがもったいない気もします。

参考情報:
磁界共鳴型を使った高効率な「ワイヤレス給電システム」を開発
〜60Wの電力を伝送し、50cm離れた電子機器を駆動〜
(Sony、2009年10月2日)

無線給電システムの開発に成功
<特許出願中>
長野日本無線株式会社は、磁気共鳴方式により、1メートル程度離れた装置に対し無線での電
力供給(非接触給電)を可能とし、更に装置間の位置関係が変化しても自動制御により高効率な
給電が可能な無線給電システムの開発に成功しました。
(長野日本無線、2009年8月17日)

ワイヤレス送電第二幕 「共鳴型」が本命か
第1部 市場動向 意識させずに充電可能に

第2部 中距離送電技術 温故知新の「共鳴方式」
第3部 近距離送電技術 電磁誘導方式でも自由に
(EETimes、2009年10月5日)

関連記事:
インテル:磁場共鳴を利用した無線電力伝送 [2009/06/21 19:19]





posted by 竹内敬治 at 18:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | エネルギー・ハーベスティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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