2009年06月21日

インテル:磁場共鳴を利用した無線電力伝送

2009年6月18日、インテルは、同社のR&Dの発表会Research@Intel Day 2009をシリコンバレーのマウンテンビュー市にあるComputer History Museumで開催しました。

約40のテーマのうち、ひとつが、磁場共鳴を利用した無線電力伝送です。
 
Wireless Power Transmission Demo
もともとは、MITが開発したWitricityという技術で、2mの距離を隔てて60Wの電球を灯したことで話題になりました。
 
その後、各地で追試等行われていましたが、インテルも、同技術の開発を行っていることを発表していました。
今回の発表は、研究の進捗を報告するものです。
インテルは、この技術を、WREL(Wireless Resonant Energy Link)と呼んでいます。


写真のように、MITの開発したデバイスと比べて、すっきりとしたデザインです。
扇風機のようにも見えるので、「扇風機への無線電力伝送」になら、すぐ使えそうです。実用性はなさそうですが。。。

現在は、10MHzの交流の電力伝送に成功していて、PCなどの電源供給にも使えるように、直流化が次の目標です。

安全性や規制順守も課題です。

2009年6月25日追記:

東京大学大学院新領域創成科学研究科
先端エネルギー工学専攻教授 小紫先生の、
磁場共鳴に関するご講演を聞きました。
非接触充電・給電・電力伝送技術/デバイスの概要・開発動向と応用例及び今後の展開

コイルの距離や角度が変わるとインピーダンスが変わるため、高効率を得るにはインピーダンスマッチングが必要とのことです。
「扇風機への無線電力伝送」なら簡単だと思ったのですが、「首振り機能」を持たせるのが大変そうです。

でも、インピーダンス・マッチングは、磁場共鳴によるエネルギー伝送のためには必須です。なぜなら、固定して使うなら、2mの距離など配線してしまえば済んでしまうからです。自由に動かせてこそ活きる技術だと思います。


参考情報:
Intel Research Seattle - Research Projects

Photos: Intel Research Day
(2009年6月19日、CNET)
Intel has showed off its wireless power transmission technology before with lightbulbs and Netbooks, and now it has shown it running a speaker playing music. The rear coil broadcasts power electromagnetically, and the smaller front coil, with the speaker in its center, is tuned to pick up the same frequency...
 
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posted by 竹内敬治 at 19:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | エネルギー・ハーベスティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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