2009年01月28日

インテルのエネルギー・ハーベスティング技術:TV塔の電波エネルギーをを4km離れて収穫

久しぶりに、エネルギー・ハーベスティング(Energy Harvesting)関連の記事です。

インテルのシアトル研究所は、2009年1月18日〜22日に米国サンディエゴで開催されたIEEE Radio and Wireless Symposium(RAWCON)で、周りの環境にあるRF(高周波)から電力を得る技術を発表しました。
 

 

4.1km離れたテレビの放送塔からの電波を、ベランダに設置したアンテナで受けて、60マイクロワットの電力を収穫し、液晶ディスプレイつきの温室度計を作動させました。
 
英文記事を見つけて、ブログに載せようと思ったら、すぐに翻訳がでました。
 
Intel researchers demo RF energy harvester (2009/1/26, EETimes)
テレビ放送波から電力を回収、インテル社がエネルギ・ハーベスト技術を披露(2009/01/27)
 
最近EE Timesはエネルギー・ハーベスティングをよく取り上げます。
 

さて、この記事で印象的だったのは、実現の鍵を握るのが、高度な回路設計や物理的なブレークスルーではなく、半導体チップの集積密度が2年で2倍になるというムーアの法則だという部分です。
 
「ムーアの法則に沿って、デジタル回路の集積密度の増加と消費電力の低減が進んだことで、環境発電によって回収した単位エネルギーあたりの機能性が向上した」
 
これが意味することは、エネルギー・ハーベスティングの適用可能領域は、特にブレークスルーがなくても、これからどんどん拡大していくということです。

ブレークスルーがあればなおさらでしょう。
 
 
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posted by 竹内敬治 at 18:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | エネルギー・ハーベスティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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